浦和駅から、ひと駅の場所にある北浦和駅。
個性溢れる個人店が軒を連ねる魅力的な街。
この場所に、古くから続く居酒屋があります。
その店は、開店当初から通い続ける常連客も、インスタを見てふらりと訪れた一見さんも誰もが酒を愉しめる雰囲気に溢れる場所。
いつか行ってみたい!と思っていた「季節料理 加乃」。
店の扉を開けて、さぁ入ってみましょう。

創業53年「季節料理 加乃」2代目は、ちゃきちゃきの北浦和っ子!
「小さな頃から、『この店はいつか私が継ぐんだ』って思っていたんですよ。他に兄弟もいるし、誰にも言われていないのに…笑」
そう話すのは「季節料理 加乃」の女将、佳代子さん。
常連のお客さんたちに愛を込めて「かよちゃん」と呼ばれる佳代子さんは、同店の2代目。佳代子さんのお父さんからこの店を引き継ぎました。
※ここから先は、常連さんに呼ばれるように「佳代さん」と記載
佳代さん:「父の作る料理がおいしくて好きで、自然と店を引き継ぎました。その当時、なじみのお客さんの他に来てくれる人はあまりなくて。さて、どうしようかな?と考えて、いろいろと試す日々が始まりました」
店で出す肴の参考にしたくて、仕事以外の時間は他の店へ通う日々。無我夢中で自分なりの店作りを考えては試す毎日。とにかく夢中だったと佳代子さんは振り返ります。

佳代さん:「店を継いで15年。コロナ禍で、苦しい時期もあったけれど、少しずつ新しいお客さんも増えてきて、ありがたいなぁ、嬉しいなぁと感じることが多くなりました」

北浦和「季節料理 加乃」で堪能する肴・酒・雰囲気は唯一無二
加乃で味わってほしいのは、お酒に合う肴の数々。
まず、お通しから度肝を抜かれます。

こんなお通しがきたら、飲まずにはいられません。

半合からの提供が嬉しい『鳳凰美田』とお通しで飲み始めます。
このままでも満足してしまいそうになるけれど、加乃にはまだまだおいしいものが。

最初に注文したのは「痛風三兄弟」。
白子、あん肝、生牡蠣というラインナップが酒飲みには堪らない一品。
ネーミングのインパクトも大!

これが旨い、旨すぎる。
これ食べたさに、お店へ行きたくなるほど。
とろけるような白子、旨みがギュッ!と詰まったあん肝。生牡蠣のおいしさにお酒が進む進む…。

佳代さんが手書きする「本日のおすすめ」には、他にも魅力的なメニューがずらり。
その時の旬を生かした肴。
それは、Instagramでもメニュー詳細が記されていて、つい店へ足を運んでしまいたくなるほど。
さて、2品目。
あじフライです。

カリッと揚がったあじフライを、手作りのタルタルと、レモンでさっぱりと食べられる一品。おひとり様用に半身でも作ってもらえるのがありがたい。
あじフライを頂きつつ、次なる日本酒を頼みましょうか…。

できるだけ、多くのお客さんが満足できるラインナップにしたいと、佳代さんがチョイスする「本日の日本酒」。

こちらは、定番のラインナップ(左側5種)と、その時々で仕入れるラインナップ(右側5種)で構成されています。
バラエティ豊かなお酒が楽しめるのは、日本酒好きには堪りません…!

気がつけば、カウンターは満席。
開店と同時に次々に現れた常連さんが、隣同士で座り楽しげに話しながら一献。
時には、お店の方も交えながら会話が盛り上がります。
当日、佳代さんはお店に立っていなかったけれど、常連さんは佳代さんの話題に。

「佳代ちゃんの絵はいいねぇ」と常連さん。
「タコの脚が7本になっていて、1本隠れているのがポイントだよ」と、お茶目なやりとりが繰り広げられます。
その場にいなくても、お店の中で話題になる。佳代さん、愛されていますね。
父直伝の盛岡冷麺が〆に最高 テレビでも話題!市内タクシー会社が作るきくらげ「あの日のはごたえ」を添えて
まだまだ食べますよ…。
どうしても、食べたかったんです。飲んだあとの盛岡冷麺を!

Instagramでいつも見かける冷麺があまりにもおいしそうで。今回、念願叶って食することができました。
麺の食感も、つゆの味わいも最高!
正統派の盛岡冷麺のお味。それはお酒を楽しんだ後の胃袋にスイスイと吸い込まれていきます。
ああ…!なんておいしいのだそう。

ちなみにこの冷麺に添えられているきくらげ。
最近話題の南浦和のタクシー会社が自社で生産する「あの日のはごたえ」。埼玉県産の生きくらげです。こちらのタクシー会社、佳代さんの夫が経営しています。
ですから、この盛岡冷麺は言ってみれば「夫婦(めおと)コラボ冷麺」ですね。
ああ、最初から最後まで大満足。ひとりのみを大満喫しました。
いつの間にやら、席は全て満席。
あちこちで、お客さんの楽しそうな笑い声と「おいしい!」の声。
「どのお客様も居心地のよいお店でありたい」
そう話す佳代さんの思いがそこかしこに感じられる、お店。
お店の方も、常連さんも初めて訪れた人も、温かな雰囲気の中で極上の肴と酒を楽しむことができる、そんな場所。
こうして、今日もまた北浦和の小料理屋「季節料理 加乃」の夜がふけていきます。

店舗情報
季節料理 加乃
住所:さいたま市浦和区北浦和1-6-1
電話:048-824-1755
営業時間:17:00~22:00
水曜日月2回火曜日定休日
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